茶ノ木神社(リガーレ日本橋人形町敷地内)では、立春から数えて『八十八夜』の5月1日(日)に第9回目の献茶祭が開催されました。
式典終了後、新茶(鹿児島、宇治、静岡)の試飲や日本茶インストラクター協会によるミニ講座も開かれました。
五月晴れの好天下、今年の新茶(3種)を賞味しました。
<茶ノ木神社の歴史>
徳川時代に、下総佐倉藩主堀田家の中屋敷に守護神として祀られていたお稲荷様が茶ノ木神社の発祥だそうです。その頃、社を囲むように植え込まれていた茶の木が神社の名の由来ですが、現在も茶ノ木神社にはお社の左右に茶の木が植えられています。
長い間、堀田家の屋敷はもとより、近隣にも火災が起こらなかったことから火伏の神様として崇敬されていました。どのような経緯で現在の地に定まったのかは明確ではありませんが、様々な人々の手によって守られ続け、1933(昭和8)年以降は蛎殻町や人形町などの町内会がお守りしてきました。1985(昭和60)年に新たに布袋様を合祀して日本橋七福神巡りの1社に加わり、その後日本橋人形町地区の都市再開発事業を経て、2008(平成20)年に再度旧社殿が再建されました。現在では、福徳円満と防災の神様として信仰を集めています。