六月歌舞伎初日第三部にやってきました。初日はちょっとウキウキしますね。今月は「義経千本桜」の三人に着目したわかりやすい構成で、松竹のパンフレットによれば、「流転する義経に翻弄された三人の男たち―長編歴史ロマンを三部制で初上演」とのこと。
第一部「碇知盛」第二部「いがみの権太」第三部「狐忠信」
三部制なので各部の上演時間が約2時間、幕間を入れて2時間半ほどで外国人や若い観客に向けた新しい試みです。確かに第三部は開演18:15のせいもあり圧倒的に若い人が多い。
第三部のお目当ては猿之助さんの「新開場後初の宙乗り」です。「道行」の静御前は何と染五郎さん、久しぶりに見る染五郎さんの女形ですが、ため息がでるくらいの美しさ。逸見藤太の猿弥さんが笑いを取っています。「四の切」の静御前は笑也さん。猿之助さんの狐の動きは本物のように軽やかです。「初の宙乗り」も余裕たっぷりで何とも楽しそう。猿之助さん初日から「全開」です。今月は第一部で市川右近さんの長男武田タケル君が初お目見え、第二部でいがみの権太を演じる幸四郎さんは五世幸四郎が考出したという「江戸式」の権太だそう。どれも見逃せない!
お財布に痛い三部制です。
お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~18時)
第一部11時、第二部14:45、第三部18:15開演です。ご注意を
千穐楽は26日