この通りのアジサイが、今年もきれいに咲いています
この時期、東京の各所で「アジサイ祭り」が催され、近くでは(近くもないか)、文京区の白山神社を中心に毎年行われる「文京あじさいまつり」(今年は、6月11日(土)~19日(日))が有名ですが、この通りのアジサイも、中央区の木であるヤナギとペアでこの時季、通りを華やかにしてくれており、私は大好きです
ガクアジサイ、ホンアジサイそれぞれ何種類もあり、美しいです
アジサイは、植えられている土の酸度で色が変わるそうで(アルカリ性で赤っぽく、酸性で青っぽくなる)、微妙な青色(藍色)の変化も楽しめます
そもそも、アジサイの名前は、藍色の花が集まるという意味の「あづさあい(集真藍)」が変化したものだそうです
中央区とアジサイの関係をかなり強引にこじつけますと、
江戸時代後期、長崎で西洋医学の普及に努めたシーボルトは、博物学者でもあり、アジサイにハイドランジア・オタクサという学名を付けましたが、このオタクサとは、シーボルトの愛人「楠本滝」、通称「お滝さん」の名前に由来するとのこと(牧野富太郎博士の推測)
そのシーボルトがお滝さんとの間にもうけた娘「いね」が、築地に産院を開業したこともあって、彼の胸像があかつき公園に建てられました。
シーボルトの像のまわりに植えられているのは、これから咲き始めるガクアジサイでした
ちなみに、ハイドランジアは、ギリシア語のハイドロ(水)とアンジェイオン(容器)からなっており、「水の器」「水がめ」と解釈されるそうです
じめじめうっとうしい梅雨の時期に入りますが、その期間、咲き続けてくれるアジサイの青色、藍色、ピンク色はさわやかです