ちょっと古いトピックになりますが、特派員のガイドスキルアップ向上のため、中央区の主催による研修に参加してきました。
自分で企画したツアーを有識者にご案内し、評価して頂くというものです。
アタクシは、コースや見学地がどこであろうとも、ガイドのスキルとはとプレゼンテーション能力だと思っております。
いかにわかりやすく、印象深く、観光コンテンツをお伝えできるのか。
こちらでブログを書いていらっしゃる他の特派員の皆さんも、そこのところに苦心されていることでしょう。
アタクシは、言葉の表現だけでは限界があるので、現場ではなるべく視覚に訴えるようにしています。
その一つが「文字」です。
可能であれば「スライド」のように、きちんとしたゴシック・フォントで見せる。
「今さら言われなくても知ってるよ」っていうレベルの情報や漢字でも、あらためて目で見て「視認」することで、納得できるようなところがあったりする。
例えば、銀座の「みゆき通り」は、かわいい女の子が歩いてそうなイメージを勝手に抱いてしまうのですが、漢字で書くと「行幸通り」で、そもそもは天皇がお歩きになったエンペラー・ストリートです。
↑ ちょい悪オヤジの銀座ブラ歩き
そして、何故オジサンには女の子のイメージが思い浮かぶのかというと、60年代に風俗取り締まりで一斉摘発されたみゆき族のエピソードなどが理由であることを交えてご案内します。
よく日本橋で広重の浮世絵をお客さんにお見せしている先輩ガイドを見かけますが、アタクシが一番先に真似したのがあれです。
ちょっとしたことですが、わざわざ現場で、そこが描かれた絵を見る臨場感がものを言う。
自宅で、ネットで見るのとは、ひと味もふた味も違うわけです。
もう一つアタクシが使う小道具が音楽。
イヤホンガイドの特性を活かして、スマホやiPadに仕込んであるミュージック・リストから、観光地にゆかりのある音楽を流しながら歩きます。
アタクシは冒頭の自己紹介でのご挨拶の後、ブラタモリのテーマソングを(意味なく)流してます。
歩きながらご案内(アナウンス)するというのは実はかなり高度なスキルで難しいのですが、それ以前に、「間がもたない」問題が発生する。(>_<)
これは、ガイドもお客様にもツラいものがあります。
ガイドが黙って歩くぐらいなら、なにかBGMを流しておくと、かつての「ウオークマン効果」で、なんだか知らないけど感動してもらえる(ような気がする)
ビジュアルとサウンドエフェクト。
プレゼンでは視覚と聴覚を融合した、新しい体験を聴衆に与える工夫がなされます。
そうしたプレゼンテーションの基本的なスキルが、ガイディングにも応用できると思います。
なお、この「ちょこざいなスキル」で、スキルアップ研修では優秀な成績を収めました(>_<)
・・・などと、こんなんで月に一度の貴重な特派員活動報告にしてしまいましたが、間に合いましたでしょうか?