『ギフト、そして自分も楽しむ』をイデアとして取材します、rosemary seaです。
榮太樓總本鋪さんの、前回書き足りなかった3商品についてご紹介します。
3.果汁飴のお話
平成25年にお目見え。ネピュレ株式会社さんとのコラボ商品。榮太樓飴シリーズの進化系です。
ネピュレ(nepuree)。素材である果実を「切らない」「すり潰さない」新加工技術。素材の細胞を傷つけないから素材のうまみ、栄養価、香りを損なうことなくピューレにできます。370度の過熱蒸気処理+遠心力。着色料や香料を使うことなく果汁本来の甘さ、香り、鮮やかな色そのままのフルーツキャンディができました。添加物には一切頼りません。
果汁飴は2012フードアクションニッポンアワード食品部門優秀賞を受賞しました。
4.甘名納糖(あまななっとう)のお話
「甘納豆」の元祖はこちら。初代榮太樓が庶民向けの菓子として考案。
明治10年の「第1回内国勧業博覧会」で優等賞を受賞。
大正10年、昭和天皇が皇太子時代に欧州歴訪の際ご用命。
日本初の甘納豆、『甘名納糖』。榮太樓さんでも日本橋本店でしか販売されておりません。お江戸日本橋の袂で生まれたチャキチャキの江戸のお菓子です。
全て手作業で製造、機械は使いません。
※ 豆にもこだわりがあります。
と言っても選別を徹底しているだけではありません。
金時大角豆(きんときささげ)を最初から一貫して使い続けています。
この豆の特徴。それは表面が硬いこと。煮ても皮が破れず「腹切れしない=切腹(武士が忌み嫌う)しない=縁起が良い。」だからお赤飯にも使われる。小豆は皮が破れる。
それだけではありません。硬いということは蜜漬けの際、外側が甘くなっても芯まで甘くなり過ぎない。他の豆だと全体が甘くなってしまいます。これは良くない。
当時は武州埼玉の川越産を使用、近年は岡山産を仕入れています。今は高価な豆。
甘味をほどよく吸い込ませてます。
※ 甘名納糖、名前の由来。
浜名湖の名物「浜名納糖豆」になぞられ甘名納糖と命名。
実は初代の友人が初代に命名を進言、初代が決めました。
その後巷では大納言小豆(これも腹切れしないから『大納言』)、うずら豆、隠元豆等が原料として使われるようになり、甘納豆といわれる類似のお菓子が作られました。
榮太樓さんでは創製当時の姿を正しく守っています。
5.黒かりんとうのお話
日本テレビ系列のドラマ「JIN-仁ー」で平成23年5月、このかりんとうが出ました。
放送当時、セブンイレブンさんとのコラボでJINのかりんとうとして発売したところ、爆発的な売り上げとなったそうです。急な引き合いに工場が悲鳴を上げたとか。
5年前のコラボ商品とはパッケージが違いますが、かりんとうの味は変わりません。
榮太樓總本鋪 日本橋本店
日本橋1-2-5
03-3271-7785
営業時間: 9:30~18:00(月~土)
定休日:日曜・祝日
榮太楼總本鋪さんのホームページはこちら