海老蔵さん、猿之助さんと今最もチケットの取りにくい人気二人の共演が話題の七月歌舞伎座です。柳沢騒動を題材にした「柳影沢蛍火」は歌舞伎座のパンフレットによれば「東京では初演以来46年ぶりの上演」だそうです。柳沢吉保が浪人から権力者に成りあがっていく姿を見せる芝居ですが、宇野信夫作の新歌舞伎は史実というよりは巷説によったフィクションです。将軍生母・桂昌院(淫乱という設定)を演じる東蔵さんが海老蔵さん演じる柳沢吉保に迫った時の海老蔵さんのいかにも困った顔が大受けです。
悪法の生類憐みの令を出させた僧隆光は猿之助さん。将軍綱吉は中車さんです。
幕間の売店で六義園の人形焼きを見つけました。ご存じの通り、六義園は柳沢家の下屋敷だったところです。六義園では春秋のみの販売だそうですが今回の柳沢騒動上演での特別販売とのこと。柳沢家の家紋「四つ花菱」入りです。8個入り700円。
昼の部のもう一本は清元舞踊「流星」猿之助さん大サービスで宙乗り付きです。
夜の部は「荒川の佐吉」歌舞伎十八番「鎌髭」「景清」
千穐楽は26日。お問い合わせはチケットホン松竹 0570-000-489 10時~18時