『ギフト、そして自分も楽しむ』をレンジとして取材します、rosemary seaです。
心がとても疲れたときは私は甘酒横丁にやって来ます。
人形町甘酒横丁の、とうふの双葉さんにまたお伺いしました。
今、店頭にはお豆腐やがんもなどの商品の他、前回紹介しきれなかった甘酒と豆腐ドーナツが並んでいます。
それでは甘酒からご紹介。
甘酒横丁の名前は明治の初め頃、この横丁の入り口の南側、現在の京菓子の玉英堂さん(双葉さんのななめ前)のところにあった尾張屋という甘酒屋に由来します。
当時の横丁は今より南側に位置しており、道幅も狭い小路だったそうです。
関東大震災後の区画整理で現在のような道幅となり、呼び名も「甘酒横丁」と親しまれ呼びつがれています。
甘酒自体の起源は古墳時代まで遡り、「日本書紀」に甘酒の起源とされる天甜酒(あまのたむざけ)に関する記述があるそうです。
・・・かなり脱線気味ですが、要するに日本古来の飲み物ということです。
甘酒には『飲む点滴』と云われるほどの豊富な栄養が含まれています。飲む栄養剤です。冬の温かい飲み物というイメージがあったようですが、昔から夏バテ対策・疲労回復・美容の効果が認められていました。近年注目されていますが、俳句では夏(7月)の季語です。昔、甘酒の行商は夏に多かったそうです。
甘酒には酒かすから作られた甘酒と米麹から作られた甘酒があります。酒かす甘酒にはアルコールが含まれているのでアルコールが苦手なかたは注意。対して米麹甘酒は麹を発酵させて作り、発酵の段階で甘さが出るので砂糖不使用、もちろんノンアルコール。
とても長いお話になりましたが、申し上げたいのは、とうふの双葉さんの甘酒は甘酒横丁オリジナルブランドの甘酒、しかも今注目の米麹で作られた甘酒、ということです。
お店の奥さんにお伺いしました。「うちの甘酒は伊豆の工場に製造発注しています。滋賀のお米、古代米と玄米で作っているものもあります(上)。」
ここで甘酒の食レポ、いいえ飲む方ですが。「すぐ飲める甘酒(カップ)」をいただきました。
「後味すっきり、本当のお米の甘さ、自然の甘さを感じられました。」
次は豆乳ドーナツ。
フレッシュな、朝一番でできた豆乳を使っているそうです。もっちりとした健康おやつ。甘すぎないので人気です。
最後にお店の奥さんより、お客さまのお話。
「サイクリングツアーでしょうか、毎日寄っていかれるかたがいらっしゃいます。ここでエナジーチャージだそうです。・・・外国人女性で、近くのホテルに泊まっていた3日間毎日いらっしゃってジャンボがんもや豆乳ドーナツなどを食べて行かれるかた。得意でない英語で話してみるとベジタリアン、食事制限でホテルでは食べれるものがなくてうちへいらっしゃったそうです。外国人夫婦でもうちで食べて行かれるかたもいらっしゃいます。甘酒は英語では『ファーメンテッド ライス(fermented rice 、直訳:発酵したお米)』と説明していますが、一度引くようです。外国のかたには甘酒ソフトクリームの方が人気ですね。・・・それから『新参者』ロケ地巡りの台湾のかたもいらっしゃいます。」
ちなみに特派員同期のHKさんから「甘酒は a sweet drink made from fermented rice」と、適切な訳を頂戴しました。HKさん、ありがとうございます。
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とうふの双葉さんのホームページはこちら ⇒ http://tohunohutaba.com/