八朔、8月1日。
江戸は、天正18年(1590)8月1日、徳川家康が
拠点を構えてから、大都市へと発展を遂げること
になります。
当時、江戸城のある台地の東側は広大な湿地でした。
<天守台 ※千代田区>
家康は、江戸入り直後から街の造成に着手しました。
神田山を切り崩して日比谷入江を埋め立て、大名屋敷を
整備。さらには、東側の低湿地も埋め立て、市街地を造成。
これが、現在の銀座や京橋あたりで、幕府はこれらの地に
駿河や大阪、伊勢などから商人や職人を移住させました。
掘割の整備や日本橋を南北に横切る通町筋の町割によって
成立した町人地は、交通、経済、文化の中心地となって
発展していきます。
<「熈代勝覧」絵巻>
<日本橋>
<繁栄を表す「麒麟像」> <銀座>
明治に入り江戸は名称を東京と改め、文明開花の波は
社会を変えていきました。
<永代橋と屋形船>
<三百年の松>
そして、現在の中央区があります。
現代の流行の最先端と、400年の歴史の重みが、
ごく自然な形で溶け合っている。
そんなところにもこの街が人を惹きつける秘密が
あるのかもしれません。