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「火消」、「火事」に喧嘩に中っ腹
江戸は世界有数の大都市で、家は木造、密集していたこともあって、火事が多かったようです。 ただ、『熈代勝覧』では瓦屋根の家が描かれていて、木造ではあるものの防火の意識はあったと思います。
・『熈代勝覧』 ここでは普請しています。瓦屋根になるのでしょう。まわりは全部瓦屋根です。
防火対策において 南町奉行大岡越前守忠相は、徳川吉宗の命を受け、い組、ろ組、は組・・・47組後48組の町火消しを発足 させました。 いろは・・の中で へ組、ら組、ひ組、ん組 はありません。 「へ」は屁、「ひ」は火、「ら」は隠語、「ん」は終を表すという理由だそうです (ら組は知りませんでした)。
い組の纏は、芥子(けし)と枡(ます)を形どったものですが、火事を「けし・ます」 ということだそうです。
材木問屋は当初日本橋にあり、材木置き場の「木場」は火事が起きるたびに江戸城から離されて、引っ越したそうです。 最も大規模と言われている明暦の大火(振袖火事)で江戸天守閣もこの時焼失してしまいました。 今でも石垣には黒くこげたあとがあります。
「喧嘩」
気がみじかく喧嘩が多かったのでしょう。ただし『熈代勝覧』に見られるように 木戸が設置され、夜は閉めていたので治安は良かったようです。 この木戸を管理するのが木戸番屋で、木戸の開閉のほか、通行人のチェックや火の番なども していたようです。
・『熈代勝覧』 ここにも番屋があります。
「中っ腹(ちゅうっ‐ぱら)」 気みじかで威勢がよいこと だそうです。
「伊勢屋」
「伊勢屋」さんと言う屋号のお店が多かったのでしょう。江戸の町は伊勢屋の看板ばかり目立ったとのことです。
日本橋で最も深い歴史を持つ老舗の一つ 鰹節専門店の「にんべん」さん 創業 1699年 元禄12年 そのルーツは伊勢商人だそうで 商標の"イ"の文字は創業時の屋号である「伊勢屋伊兵衛」の「イ」とのことです。
鰹節は日本の食文化に欠かせない物のひとつですが、最近フランスで鰹節工場を設立し、 生産を始めました。ヨーロッパの国々へ販売するようです。 EUの規制と輸送コストが問題で輸出が難しいことから、現地生産に踏み切ったとのことです。
稲荷に犬のくそ つづく