9月25日、秋彼岸も明け、「一雨一度」の喩えにもあるように、最近の長雨の影響も重なり、日に日に涼しさが感じられるようになりました。
この時期を象徴する花が「ヒガンバナ」。
その多くは3倍体の染色体をもち、花は咲くけれど実は結ばず、球根が分かれ栄養繁殖し、秋の彼岸の頃、葉のない花茎を伸ばし先端に真っ赤な花を咲かせます。
中国南部原産で、古い時代に中国から渡来した史前帰化植物と云われています。
「曼珠沙華」「花見ず葉見ず」「死人花」「幽霊花」など地域によっていろいろな呼称があり、古来より人間の生活に関わり深い花だったことがうかがえます。
石川島公園では、赤色の「ヒガンバナ」に加え、白色の「シロバナマンジュシャゲ」(2倍体のヒガンバナと黄色のショウキズイセンの交雑種とされています)が相生橋を背に開花中です。
尚開花終了後、晩秋に線形の細い葉を伸ばします。