ギャラリー銀座で、能面師、中野芳春(ほうしゅん)氏による能面展が開催されています
京都在住の中野氏は、このギャラリーで定期的に能面展を開催しており、今回が8回目の開催だそうです
私の取材も2度目となります。
能面は「彫る」とは言わずに、能面を「打つ」というそうですが、それは、能面師が心を面に打ち込むからだとか
会場に展示された能面は、間近で見ると、木でできているとは思えないほどリアルな表情をしており、本当に打つ人の思いが能面の表情に表れるのかと、岡本綺堂の「修善寺物語」のストーリーなどが思い出されました
会場には、般若、翁、小面を始め、さまざまな能面が展示されていました
また、会場のコーナーには、中野氏の海外での活躍や評価がわかる賞状や新聞記事も展示されています
能面は、通常、檜(ひのき)から生まれますが、今回は、樹齢800年()の杉材を使った作品も展示されています。これは、静岡県島田市にある智満寺の、源頼朝公お手植え()と伝わる「頼朝スギ」が倒れ、これを使った作品だそうです
中野氏にお聞きすると、杉材は檜材と違って、堅く、打ちづらいとのこと。ただ、展示された「頼朝スギ」の能面は、木目がとても美しいです
会期中、初日の12日(月)と最終日の18日(日)には、会場にて中野氏ご自身による実演があり、来場者は能面打ちの体験もできます
開催期間は、9月12日(月)から18日(日)までです。
開催時間は、午前11時から午後7時までです。
最終日は、午後4時までとなります。
なお、会場での写真撮影については、中野氏ご本人に了解をいただきました。ありがとうございました
ギャラリー銀座のHPはこちら ⇒