松島といえば、厳島、天橋立とともに日本三景の一つですが、松に覆われた数多くの小さな島々で有名です。
先ずは、三井記念美術館の左手前にあるビデオルームで20分ほど、「今年が生誕450年となる伊達政宗、松島、瑞巌寺」について鑑賞しました。瑞巌寺というのは桃山文化(京都、豊臣秀吉)を髣髴とさせる芸術的なお寺だということを初めて知りました。
伊達政宗は関が原の戦いで勝ち組、仙台の松島(元々、霊場だったということ)の地に、1603年から5年の歳月をかけて、豊かな穀倉地帯へとその国造りへの思いを胸に、木材は紀伊から取り寄せて建立したお寺である。
展示会場に入ると、国宝の本堂にあるという釈迦生誕の地であるインドの孔雀が極楽浄土として描かれた障壁画、禅宗の寒山拾得の図、平安時代からの不動明王など五大明王、中国周の文王と太公望の絵図など、政宗の達筆の直筆と甲冑など政宗の多芸多才ぶりが伺える。
政宗はこの江戸初期に慶長の遣欧使節をヨーロッパに派遣している、世界に眼を向けていた武将の一人である。
瑞巌寺の庭には、政宗が植樹したという紅白の梅が、毎年、花を咲かせているそうである。
東日本大震災で被災された方たちの地に、この瑞巌寺があることは、なにかの"救い"なのだろうと思えてくきます、一歩ずつの歩みです。
11/13まで展示されています。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
重要文化財 黒漆五枚胴具足 伊達政宗所用 桃山時代 仙台市博物館蔵
( 9/10~9/30 展示)
図3 重要美術品 吉野懐紙 伊達政宗詠
文禄3年(1594)2月29日 仙台市博物館蔵(前期 9/10~10/10 展示)
図6 重要文化財 五大明王像(不動明王)
平安時代 瑞巌寺蔵
図7 重要文化財 瑞巌寺本堂障壁画
江戸時代 瑞巌寺蔵(前期 9/10~10/10 展示)
図10 伊達政宗甲冑倚像
江戸時代・慶安5年(1652)瑞巌寺蔵
図14 重要文化財 黒羅紗地裾緋羅紗 山形文様陣羽織 伊達政宗所用
桃山時代 仙台市博物館蔵(10/1~10/14 展示)
図15 仙台市指定文化財 紫羅背板地 五色水玉模様陣羽織
江戸時代 仙台市博物館蔵 (9/10~9/23 展示)
図16 伊達政宗書状
天正18年(1590)6月14日(小田原参陣)仙台市博物館蔵
図19 梅小禽図 伊達政宗筆
江戸時代個人蔵(新発見)