10月8日、銀座NAGANO(銀座5)2Fイベントスペースにて、ワイン醸造用に栽培されたぶどうと、それからつくられたワインを併せて味わい、生食用との比較、品種ごとの違いを体感する催し、「ワイン用ぶどうを実食! 塩尻ワインセミナー」が開催されました。
ぶどうが収穫できるこの時期ならではの特別企画です。
小口利幸塩尻市長の乾杯の挨拶、塩尻市の紹介に続き、赤羽誠治塩尻市産業振興事業部長のワインレクチャーの後、早速、ワイン醸造用ぶどうの試食とワインの試飲。
塩尻市内では、伝統を受け継ぐ、コンコード/ナイアガラに加え、世界的に評価の高いメルローの他、シャルドネ、マスカットベーリーA、カベルネソーヴィニヨンなど様々な品種が栽培されていますが、今回の試食は、龍眼、シャルドネ、ブラッククイーン、カベルネソーヴィニオン、メルローの5種。
一般的に、生食用ぶどうは、粒が大きく、隙間なくぎっしり詰まった外観で、みずみずしさと食べやすさが追求され、皮が薄く、種子は小さく、酸味は控え目で、その分甘味を感じやすいとされます。
一方、ワイン醸造用ぶどうは、粒が小さく、風通し(病気予防)と陽当たり(糖度上昇)の観点から、房は隙間が多い外観で、皮は厚く、種子は大きく、高い糖度(20度以上)にも関わらず、酸味も強い為、甘味はマスキングされがちながら、凝縮感のある濃厚な味わいと云われます。
ワインリスト
① 林農園「エステート龍眼2015」
② サンサンワイナリー「シャルドネ シュールリー2015」
③アルプス「Mdv 松本平ブラッククイーン2014」
④信濃ワイン「信濃カベルネソーヴィニオン2008」
⑤井筒ワイン「シャトーイヅツ2013」
ワインの "あて" は、「カンティーナ・シオジリ」小林厚志シェフが塩尻産食材を活かした一皿。
①塩尻特産大豆 "あやみどり" とフォルマッジ
②甘海老とスミイカのタルタル イカスミのクロスティーニ
③セミドライトマトとリコッタチーズ
④馬肉のコンコード煮込みとポレンタ
⑤ローストビーフ バルサミコソース
貴重な体験の場となりました。