この前の9月終わりの日曜日の午後、久しぶりに晴れ間が見えたので、散歩に出てみることに。
せっかくなので、10月8日から始まるNHK総合の深夜アニメ「3月のライオン」の舞台になるのではないかと思われる、東京中央区の新川地区や佃辺りを歩いてみました。
この「3月のライオン」のお話はマンガ本で出ていて、実はまだ読んだことはないのですが、中央区の隅田川界隈、特に佃島の辺りの風景が綺麗に描写されていることは噂では聞いていました。アニメ化されると聞き、どのように描かれるのか、少し楽しみにしているのであります。
今回は、歩いてみたところをそのままご紹介してみたいと思います。
まず、八丁堀駅のB4出口脇にある、「高橋(たかばし)」からスタート。
この橋は「亀島川」という川に架かる橋ですが、下の写真は高橋から見た下流側の風景。「南高橋」が架かっているのが見えます。その向こうには水門越しに隅田川があって、後ろには佃の高層マンション群が見えています。
この佃の辺りまで歩いていきます。
あれ?こんなところに河川テラスってあったかなぁ?
「亀島川緑道」という、最近できた河川テラスでした。かつて、水運が盛んであった頃の大動脈だった「亀島川」や「日本橋川」には今までこういうテラスはほとんど無かったので、何だか嬉しいですね。
橋のライトアップもあるので、夜景も綺麗かもしれません。
南高橋を渡ったあと、隅田川に出ました。水辺が広くてとても気持ちの良い場所です。
この亀島川の河口付近はかつての江戸の港。「いかり」をモチーフにしたモニュメントが飾られています。向こうに見えるのは隅田川下流の「佃大橋」です。
佃の方を見てみると、高層マンション群。その手前に風変わりなものが見えてきます。
これは、「霊岸島水位観測所」という施設。明治初期、まだここは埋め立てもなく隅田川の河口だったところで、その頃にこの辺りで東京湾の平均水位が測られ、日本の海抜の基準となりました。
今の施設は36mほど下流に移されたものです。
「中央大橋」を使って隅田川を渡り、佃にやって来ました。橋の下からは、上流の永代橋とスカイツリーが顔を覗かせます。
隅田川のテラスを下流の佃大橋の方に歩いていくとスカイツリーがこんなふうに見える場所もあるんです。
隅田川はたくさんの船が往来します。この辺りはかつて、石川島と呼ばれていた場所です。
この女の子の銅像の後ろには、江戸幕末の頃に作られた和式の灯台「石川島灯台」のモニュメントが建てられています。
「住吉小橋」を渡り、佃島のエリアに入ります。住吉神社の鳥居をくぐり、境内に入ると子どもを従えた狛犬にお出迎えされました。
住吉神社は、宝探しのように境内を隅々まで見ていくと、いろいろなものにめぐり会えるのでとても面白い場所です。
というか、このノスタルジックな佃島自体が宝島。
佃煮の老舗や、狭い路地裏、銭湯の煙突、今も使われている井戸のポンプ、親子連れがはぜ釣りをする風景など、昭和の香りが色濃く残る街並みです。
ゆったりとした時が流れるこの場所、くまなく歩けば何か心に残るものがきっと見つけられると思います。
「3月のライオン」は今回のアニメ化だけでなく、来春には実写版の映画も封切りされるとのことです。
とりあえず10月8日(土)の夜から始まるアニメを見てみようかと思います。