9月30日、東京管区気象台から気象庁生物季節観測情報のひとつ「アキアカネ初見」が報じられて以降、佃公園でも、晴天に恵まれた日に、気をつけて見ると、アキアカネが秋空に舞う姿を目にします。
今年の初見は平年より13日遅いとの由。
トンボの飛翔能力は生物界でもトップクラス。
4枚の翅を巧みに操り、ホバリング(空中停止)、急旋回、高速飛行とその自在な所作は見事です。
アキアカネは所謂 "赤トンボ" の代表種のひとつ。
アキアカネは、初夏に平地で羽化し、夏の間山間部に移動し、暑さが和らぐ頃、成熟した成虫が平地に戻るとされるのに対し、近似のナツアカネは、全体の生息期間自体は差異がないものの、全期間を通じ、平地に出現するとされます。
ナツアカネの成熟♂は頭、胸、腹部の全てが赤くなることでも区別できますが、♂♀成熟未成熟に関わらず最も確実な識別ポイントは、胸部側面の中央黒筋と云われます。
アキアカネは先が尖っているのに対し、ナツアカネは先が角張っています。
澄み切った青空に "赤トンボ"、爽やかな風と共に身近で秋を感じるひとこまです。