八代目芝翫襲名披露2か月目、今月は恒例の顔見世とも重なり昼夜の出演者の豪華なこと。真冬を思わすような天気が落ち着き、今日はちょっとぽかぽかの小春日和。夜の部の入場が始まりましたが凄い人、ひと、ヒトで入り口が遠い。成駒屋の半纏を着た歌舞伎座のスタッフの方たちが案内に飛び回っています。忙しそうなのに「背中ならいいですよ」と了解をいただき撮らせていただきました。
満席です。今月のご祝儀引幕はこれ。遊び心一杯の先月に続く佐藤可士和デザインです。
幕開けの演し物は仁左衛門さんの元禄忠臣蔵「御浜御殿綱豊卿」。真山青果らしい息詰まるようなセリフの応酬が聞きごたえたっぷり。第1幕は御浜御殿の「松の茶屋」が舞台なので浜離宮をご存知の方には「あ!」ですね。新井勘解由(白石)が左團次、江島が時蔵、富森助右衛門が染五郎です。年末が近くなると「忠臣蔵」ものが増えてきますが、国立劇場も開場50周年で先月から3ヶ月連続公演の「仮名手本忠臣蔵」の通し上演をやっています。こちらは、毎月大星由良之助役者が替わるのも人気を呼んでいます。口上のあとは新芝翫さんの「盛綱陣屋」和田兵衛に幸四郎、微妙に秀太郎、小四郎役は左近くん。
「芝翫奴」は襲名の兄弟3人が毎日交替で勤めこの日は長男の新橋之助。温かい拍手が送られています。
お昼の部は「四季三葉草」「毛抜」親子4人の連獅子が評判の「祝勢揃壽連獅子」「加賀鳶」。歌舞伎座タワーでは襲名披露記念「立役の芝翫復活」展開催中。入場無料
25日千穐楽 チケットはチケットホン松竹 0570-000-489(10時から18時)