「ヤマハホール・コンサート・シリーズ」で、12月17日に開催された、「中鉢 聡 テノール・コンサート」に出かけました。
楽器は何回か買い求めたことがありますが、こちらでのコンサートは初めてです。
中鉢 聡さんが歌われた曲目は、
R.シュトラウス/8つの歌より第1局献呈、第8曲 万霊節(ばんれいせつ)。歌い終わった後、「私が歌うと、民謡とか演歌と間違われるかもしれませんが、ばんれい節(ぶし)ではありません」と、ユーモアたっぷりにご説明して頂きました。
R.アーン / クロリスに(女性の名前。決して、黒いリスではありませんと、また面白く説明してくれました)
私の心に、耳に、腹に、五臓六腑に響いて、特に圧巻だったのは、F.P.トスティ / 理想の人、 9曲目のA.ララ / グラナダ
そして、外国語の表現は直接的だが、昔の日本語の歌の歌詞の美しさをお話されていましたが、小林秀雄 / 落葉松(カラマツ)の中で歌われる、
「からまつの夜の雨に 私の心が濡れる」、「・・・目が濡れる」という表現を拝聴して、「なるほど!美しい日本語だと感じ入りました。」
この曲は、インターネットでも紹介されているので、一度お聴き下さい。
中鉢 聡さんは、とてもサービス精神旺盛な方で、14曲全てを歌い終わった後のアンコールの拍手に、
①オブラドルス / 一番細い髪の毛で、 ②プッチーニ / 誰も寝てはならぬ を熱唱してくれ、
おまけは、ピアノの演者の瀧田亮子さんとちょっと打ち合わせして、先に歌った一節を 繰り返して歌ってくれました。感動で、身も心も痺れました。
会場は、音響効果が良く出るように、分厚い板で覆われています。重厚です。また行きたくなりました。
「銀座ヤマハホール」のHPは、こちらです。https://www.yamahaginza.com/hall/
お好みの音楽のジャンル、歌手に合わせてご参加されては如何?