1月4日、日本橋高島屋・日本橋三越本店にて、新春恒例の風物詩、東京都指定無形民俗文化財 江戸消防記念会第一区による「木遣り・纏振り・梯子乗り」の妙技が披露されました。
日本橋高島屋1階正面ホール・正面入口前(10:30 12:00)
日本橋三越本店1階中央ホール(11:20)
今から凡そ300年前の享保4年、徳川幕府8代将軍吉宗の時代、時の町奉行大岡越前守忠相の唱道で「いろは四十八組」の町火消が結成されたのが、消防組織の始まりとされています。
明治に入り、「消防組」として引き継がれ、その後、戦時下警護団に統合され、「消防組」は廃止。
江戸消防記念会は町火消・消防組の後裔として、江戸火消しの伝統と火消し文化の保存・継承を目的に、昭和14年に結成され、今日に至ると聞きます。
東京都23区を第一区から第十一区に地域割りし、第一区は中央区全体と千代田区の一部を担当。
尚二番組(い組)から十番組(千組)までが中央区に帰属。
「梯子乗り」は、梯子が火災現場確認の為の櫓の役目、人命救助の器材の役目も担うこともあり、町火消の中心となった鳶職が、高所での機敏さと勇敢さの鍛錬の為、取り入れたとされています。
不安定な梯子の上で、バランスを保ちつつ、地上3間半(約6.3m)の頭上で、新春の空に体を捻らせながら、次々と繰り出される妙技は圧巻です。
「粋」と「張り」を本領とする江戸っ子の心意気を彷彿とさせるシーンです。