「白洲正子」ブームともいうべき現象がおきたのは丁度21世紀に入ったばかりの頃でご記憶の方も多いかと思います。バブル崩壊後の後遺症から脱する気配の見えない時期、独自の美意識で日本文化を語ってきた白洲正子の著作はとても新鮮に受け入れられ、新しいファンを生みました。今回はその白洲正子が愛したきものの魅力を紹介する展覧会です。
「どんな豪華な衣装でもぴったり身に付いてふだん着のように見えればしめたもの。そういうことを【着こなし】というのです」(きもの美)と書いていた白洲正子は銀座で染織工芸の店「こうげい」を46歳の時始め、織りや染めの作り手と交流し自身が美しいと感じる着物を世に広めました。(松屋さんのパンフレットより)
能舞台に立った時の衣裳から季節ごとの着物、和装小物、書斎で愛用した品々など150点が展示されています。織の田島隆夫、染の古澤万千子など著名な作家のきものがずらり。「美の目利き」に選ばれたきものの数々を是非ご覧ください。
2017年1月16日まで松屋銀座8階イベントスクエアにて開催中10時~20時 1月1日休業 1月2日は9時30分から19時30分まで 最終日は17時閉場
入場料1000円