1月2日は、歌舞伎座の1月興行「壽 初春大歌舞伎」の初日ですが、来月の歌舞伎座は、「江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎」が予定されています
これは、寛永元年(1624)、猿若勘三郎(初代中村勘三郎)が、中橋南地(現在の京橋1丁目周辺)で猿若座(のちの中村座)の櫓をあげたのが江戸歌舞伎のはじまりとされていることによるものです(中央区ものしり百科42ページ)。
これを記念して、「江戸歌舞伎発祥の地」記念碑が、京橋3丁目の中央通り際に建てられています
記念碑の中央、櫓を模したところににあるのは、中村屋の定紋「角切銀杏」です
来月の猿若祭では、夜の部の最初の狂言「門出二人桃太郎(かどんでふたりももたろう)」で、三代目中村勘太郎と二代目中村長三郎が初舞台を踏みます
二人の父、中村勘九郎丈と叔父にあたる中村七之助丈も、30年前に同じ狂言で初舞台を踏みました
昭和62年1月の「江戸歌舞伎三百六十年 猿若祭初春大歌舞伎」です
お二人の初舞台を歌舞伎座で観た私としては、あれから30年たったのかと感無量です
初舞台を盛り立てる幹部俳優さんの顔ぶれも変わりました
かっこ内は、30年前に演じた役者さんです(なつかしぃ~)。
お爺さんに芝翫(十七世中村勘三郎)、
お婆さんに時蔵(七世中村芝翫)、
息子勘作、鬼の総大将に勘九郎(十八世中村勘三郎)、
その妻お鶴(お栄)に七之助(福助)、
庄屋に梅玉(十三世片岡仁左衛門)、
その妻お京(お歌)に雀右衛門(六世中村歌右衛門)、
吉備津神社神主(巫女)音羽に菊五郎(七世尾上梅幸)、
吉備津神社巫女お春に魁春(--)、
犬彦に染五郎(幸四郎)、
猿彦に松緑(梅玉)、
雉彦に菊之助(澤村藤十郎)
歌舞伎って、本当にすばらしく楽しい伝統芸能だと思います
猿若祭二月大歌舞伎は、2月2日(木)初日で、26日(日)が千穐楽となります。
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