浜離宮恩賜庭園に植栽されている梅は、全体で約10種類、130本と聞きます。
先月、サービスセンター周辺 / お花畑から旧稲生神社周辺 / 花木園の早咲きの梅が開花したのに続き、漸う約80本からなる梅林の梅が咲き始めました。
11代将軍家斉が好んだとされる、八重咲き大輪の「見驚(けんぎょう)」、枝や萼が赤く八重咲き大輪の「八重揚羽」、枝や萼が黄緑色の「緑萼」等々も植栽されていますが、今回の注目は「思いの儘」。
古典的な和風の名前が多い梅の中で、珍しい命名で、変わり種と称される、野梅系の八重咲きの中輪。
一本の木に紅・薄紅・斑・白の4パターンの花が正に "思いの儘" 混じり合って咲きます。
年によって、何処に、どういう混じり具合で咲くか、不定で、毎年様相を異にするとされます。
自然の神秘性を秘めた艶やかな花姿です。