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佃島4稲荷社初午祭・地口行灯の風情

[サム] 2017年2月13日 12:00

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DSC03695RS'G.jpg 2月12日は初午。

旧佃島地区には稲荷神社が3個所4社鎮座しています。

一部(上町)には、住吉神社の境内社のひとつで、明治2年、大伝馬町1丁目より遷座したとされる「入船稲荷神社」。

二部(下町)には、佃島の開祖森孫右衛門一族が奉祀した屋敷神が発祥とされる「森稲荷神社」。

三部(東町)には、玉垣の刻銘に元漁師町の残影を残す「浪除稲荷神社・於(御)咲稲荷神社」。

稲荷神社の総本社、京都伏見稲荷大社の祭神が臨降したとされるのが、和銅4年(711年)2月初午の日。

豊作を祈る農村のお祭りが原型となり、稲荷信仰が結びついたのが「初午祭」とされます。

江戸時代、初午祭には、地口(駄洒落の意)の絵行灯が神社を飾り、賑わったとされますが、佃地区には、今でもその風情が残っています。

芝居などの台詞や成句などを捩(もじ)ったもので、飾られた行灯のひとつは「ゑんま舌の力もち(縁の下の力もち)」と読めます。

祭典の運営は佃住吉講の講員があたり、10:00から住吉神社平岡宮司が各稲荷神社を回り、修跋式が執り行なわれます。

神饌として油揚げの他、酒、海の幸、山の幸等々が供えられ、各々の神社名を染め抜いた奉納旗が並び、太鼓の音が響き、祭りムードを盛り上げています。