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ニホンズイセンの静謐な香り

[サム] 2017年2月 2日 12:00

DSC_0929 (2)RRLS.jpg 立春目前ながら、まだまだ寒さ厳しい候。

この時期、浜離宮恩賜庭園内の花数はまだまだ限られますが、澄み切った柔らかい陽射しのもと、凛として咲く花のひとつがスイセン(ニホンズイセン)です。

スイセンはヒガンバナ科の多年草。

通常単にスイセンと云えば、「ニホンズイセ

DSC_0927RSG.jpgン」を指すことが多いですが、他の種や園芸品種を含むスイセン属の総称としても使われます。

ニホンズイセンはフサザキスイセン(房咲水

仙)の変種とされ、原産地の地中海地方からシルクロード、中国を経て渡来し、野生化したものとされます。

根際から生える葉は平たい線形。

外側の花被片は白、真ん中にある副花冠と呼ばれる筒状の部分は黄色のカップ型で、小輪で房咲き。

透明感のある清楚な甘さの中に、爽やかなフローラルグリーンの香りが特徴とされ、香気成分としては、シンナミックアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、オイゲノールなどが報告されています。

冬の寒さを包み込む静かで穏やかな香りです。