私のブログネームと同じ"橘"の名前が冠されている人形町三丁目にある「橘稲荷神社」をご紹介させて頂きます。
この辺りは三代将軍徳川家光お気に入りの医師「岡本玄冶」が将軍家から賜った千五百坪の拝領屋敷があった所です。現在も碑が建っています。
玄冶は拝領地に借家を建て庶民に貸し出しました。
歌舞伎狂言「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」の「お富さん」の妾宅があったと設定されている場所です。
春日八郎さんのヒット曲「お富さん」でも有名ですね。
橘神社は、港区の御殿山にあったものが江戸城内に移り、更に玄冶に賜れ人形町に移されました。現在は、特定の個人や企業の所有ではなく、町のお稲荷さんとして親しまれています
神社の近くには、ミシュランガイドが東京で初めて出版された時に三ツ星を取得した料亭「濱田家」があります。現在の建物は外から見てもすっきりしていますが、私が子供の頃は確か黒板塀で囲まれていた記憶があります。
「濱田家」のオーナーの三田芳裕氏は「明治座」の社長でもあり、お嬢さんはフジTVアナウンサーの三田友梨佳さんですね。
又、鼠小僧次郎吉が生まれたとされる、三光稲荷神社も近くにあります。こちらは、つい最近「ジミニー・クリケット」さんが '17年1月26日のブログで紹介されているので詳しい説明はご参照下さい。
そして、有名な刃物屋さんの「うぶけや」があります。
創業1783年の老舗で、「うぶけや」という屋号は、初代が打った刃物が"うぶ毛"でも剃れるという評判から名付けられたものです。
この他にも、以前は「人形町末廣」(1970年に閉場)がありました。
現在は、読売インフォメーションサービスのビルが建っていますが入口足元に「寄席人形町末広跡」の石碑が埋め込まれています。
この辺りは堀留に近く人形町の中心からは少し離れていますが、人形町散歩の際に少し足を延ばしてごらんになっては如何でしょう。