日本橋三越本店の新館7階ギャラリーで、「薬師寺慈恩殿 奉納障壁画展」が開催されています
ご承知の通り、薬師寺は、奈良西ノ京のある法相宗の大本山で、南都七大寺の一つに数えられる古刹です
本尊・薬師三尊像や東塔(いずれも国宝)が有名で、1998年には、古都奈良の文化財の一部として、ユネスコより世界遺産に登録されました
「慈恩殿」は江戸時代に創建され、1988年に現在の玄奘三蔵院伽藍に移設されました。
その慈恩殿に、細川護熙さん(元首相)が、全66面(108枚)の障壁画を奉納することとなり、2019年の完成に先駆けて北面23面(37枚)が展示されているものです
併せて、薬師寺に奉納された「散華」と慈恩大師の坐像など貴重な寺宝の一部も展示されています
散華は、法要の際にまかれるレンゲ型の紙片で、今回展示されている散華は、平山郁夫、東山魁夷、小倉遊亀、小磯良平、上村松篁、奥村土牛、熊谷守一、中川一政、小泉淳作、片岡球子、加山又造などなどなど日本の錚々たる作家によって描かれたものです
散華の極めて限られたスペースの使い方に作家の個性が出ていて面白かったです。
また、細川氏の障壁画は黄色がとても印象的でした。完成が待たれます
開催時間は10時30分から19時までで、開催期間は2月6日(月)までです。
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