中村勘九郎さんの二人の息子、5歳の七緒八くんと3歳の哲之くんがそれぞれ「三代目勘太郎」「二代目長三郎」を襲名しての初舞台。TV特集も組まれるほどの大評判とあって客席は満員。皆様のお目当ては「門出二人桃太郎」。二人の父親の勘九郎さんと弟の七之助さんの初舞台も30年前の同じ演目。祖父に当たる十八代目の勘三郎さんの初舞台も同じ桃太郎役の「昔噺桃太郎」でこちらは58年前。私は残念ながらこちらは見ていませんが、同行者は「見た」というのがご自慢です。さあ、幕が開きました。おばあさんは時蔵、おじいさんは芝翫、両親が勘九郎、七之助。犬、猿、雉が染五郎、松緑、菊之助。吉備津神社の神主夫婦が菊五郎、魁春という豪華版。二人がセリフを一言言ったり見得を切ったりする度に場内大拍手。口上もしっかり。後ろに控えている勘九郎さんの心配そうな顔はやはり父親の顔です。二人が今の勘九郎さんや七之助さんの年齢になるまで見続けることが出来るのかしら?ちょっと不安はありますが、これからの長い楽しみが増えました。
夜の部は「絵本太閤記」の「尼崎閑居」と「梅ごよみ」。「梅ごよみ」は随分見ていないなと思って上演記録を見ると前回は13年前でした。個人的には孝夫・玉三郎・勘九郎(十八代目勘三郎)の組み合わせが最高だったと思っているのですが、今回の染五郎・菊之助・勘九郎もとてもよく、菊之助と勘九郎の巽芸者のさや当てが面白い。それにしても菊之助さんはため息がでるくらいきれいです。同行者と「素敵!」「綺麗!」と他に言葉はないのかとボキャ貧を嘆いておりました。
昼の部は「猿若江戸の初櫓」(こちらも30年前と同じ演目)「大商蛭子島」「四千両」「扇獅子」です。
歌舞伎座は歌舞伎座稲荷がありますので2月の午の日には初午祭か二の午祭を行っています。今年は12日に初午祭があり、幕間にお汁粉がふるまわれます。これはこの日だけですが、地口行灯が今月公演中は3階に飾られていますので是非ご覧ください。幕間に3階に上がり撮らせてもらいました。売店で記念に吉備団子を購入。私の前の方は一人で10個も。どうされるのでしょうね。鬼がたくさんいるとか。・・・
千穐楽は26日
お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489 10時~18時