『ギフト、そして自分も楽しむ』をコマンドとして取材します、 rosemary sea です。
今回はぺんてる株式会社 マーケティング推進部 内村さんに記事掲載のご承認及び画像のご提供をいただきました。
大手文具メーカーのぺんてる株式会社さん。
筆や墨、硯の卸問屋を浅草で営んでいたのがそのルーツ。
昭和21年(1946年)、日本橋小網町の現在地に移転して大日本文具株式会社設立。
昭和46年(1971年)、社名を「ぺんてる株式会社」としました。
ぺんてるという社名の由来は・・・
ペインティング(絵の具などで絵を描くこと)とパステル(固形描画材)を合わせた造語。
筆記具の総称のペン(pen)と、「伝える・表現」のテル(tell)の意味を含む、ともされています。
画材メーカーとしての創業が上手に表現されている上にまさに製品や事業内容を象徴している、そのようなネーミングです。
次にぺんてるさんの成長きっかけとなりましたサインペンについて。
※ ここからのお話は昨年11月に受講した「舟運ガイド研修」(船のガイドの研修)で講師より伺いました。
昭和38年(1963年)、ぺんてるサインペン発売。
皆さんご存知のとおり、今も根強い人気商品ですね。
(ロズマリの勤務先でも赤と黒のサインペンはずっとぺんてるさんのものです。)
しかし8年もの歳月をかけた研究の末完成したこの携帯用水性サインペンは、当初日本では全く売れませんでした。
ところがその翌年、ここから想定外の、驚くべきエピソードに繋がります。
アメリカでの見本市で配布したサインペンのうちの1本が当時のアメリカ大統領:リンドン・ジョンソンの手許に。
ジョンソン大統領、その書き味に感激、このサインペンを愛用することとなりました。
大統領、一度に24ダース(288本)を発注されたそうです。
このことが雑誌で伝えられると注文が殺到・・・。
ぺんてるサインペンはアメリカで人気に火が付きました。
日本での大人気はこの後となります。
もうひとつ、これはサインペンとして、やはりアメリカでのお話。
ボールペンはインクが重力によってペン先に下りてきます。
よって宇宙ではボールペンは使用できません。
NASA(アメリカ航空宇宙局)は悩んでいました。
そこでサインペンに脚光が。
サインペンは重力に頼らずインクを吸い上げる構造。
ここに着目してNASAはサインペンを無重力空間でも使える公式スペースペンとして指定。サインペンは宇宙飛行士が使う筆記具として1965~66年の有人宇宙飛行「ジェミニ」に乗船を果たします。
現在サインペンは世界で認められ、世界中で販売されています。
ぺんてるサインペン発売から50余年、ロングセラーのヒット商品となっています。
ぺんてる株式会社
日本橋小網町7-2
ぺんてる株式会社さんのホームページはこちら ⇒ http://www.pentel.co.jp/