3月21日、気象庁より東京都心でソメイヨシノの開花宣言が報じられましたが、佃公園ではソメイヨシノに先駆けて咲く「陽光」が、舟入堀・佃小橋を背景に人目を惹いています。
「陽光」は、愛媛県の高岡正明氏により、「天城吉野」と「寒緋桜」を交配して作出。
高岡氏は、戦時中教職に就いており、多くの教え子たちが戦死したことから、その鎮魂と世界平和を願って、命を落とした亜熱帯~寒冷地でも花を咲かすことが出来る新種の桜の開発に人生を捧げ、25年の歳月をかけて誕生した「陽光」を、平和のシンボルとして国内外に贈り、国際平和交流に努めたとされます。
鮮やかなピンクの陰に、もう二度と戦争はしないと誓いたる思いがこもった、花姿です。