『ギフト、そして自分も楽しむ』をメソッドとして取材します、 rosemary sea です。
ロズマリとしては千疋屋総本店さんの果物はここまでほとんど国産のものを中心にご紹介してまいりました。
しかし実際、海外フルーツにつきましても選び抜いて数多く取り扱いされています。
今回は千疋屋総本店さんの海外フルーツにスポットライトを当てたいと思います。
株式会社 千疋屋総本店 日本橋本店 販売副部長の吉田さんにお話を伺いました。
マスカット オブ イタリアン。ニュージーランド産。
美しい緑色の粒がボリュームのある房になり、完熟すると優雅なマスカット香が漂います。上品な甘味、気品ある味わいをお楽しみください。
「今の時期、国産のブドウもこういった大きさのものがない中で、前になるんですけど、岡山県のマスカットを生産している方が実際にニュージーランドに行って育て方や作り方などをニュージーランドの方に教えてできたものが日本に入ってきています。それがこのマスカット オブ イタリアンです。南半球で、少し暖かい秋ぐらいの時が向こうで旬です。そこで採れたものが日本に入ってきているというかたちです。現地生産者は現在減ってきておりまして1人2人という数になってきていて貴重です。」
マンゴー。 ナンドクマイ種です。タイ産。
とても瑞々しく強い甘味があり、繊維質が少ないため食べやすいのが特徴。常温で保存し、表皮に少しシワが出て来たら食べ頃。冷蔵庫で2~3時間冷やすとベスト。
「普通のマンゴーより少し細長いかたち。"ナンドクマイ"はタイ語で"花の雫(しずく)"を意味します。」
パパイヤ。カポホソロ種です。タイ産。
「1年中タイ産のものをご用意しております。」
アボカド。メキシコ産。
なめらかな舌触りに加え、栄養価も高く、古代から愛されてきました。常温で保存し、果皮が黒褐色になり、手のひらで軽く握って柔らかさを感じたら食べ頃。
「メキシコ産のものを1年中ご用意できます。」
左、ネーブルオレンジ。アメリカ・カリフォルニア産。
果頂部にへそ(navel)に似たくぼみがあることからこう呼ばれます。甘味と酸味のバランスがちょうどよいオレンジです。
「今が旬です。夏場はオーストラリア産のものと替わります。洋菓子コーナーのオレンジジェリーにもなっております。」
右、グレープフルーツ ルビー。アメリカ・フロリダ産。
西インド諸島・バルバドス島原産、オレンジとざぼんの雑種と云われています。赤みがかった果皮と透き通った赤い果肉のルビーは、ジューシーで甘味豊富な食べやすいグレープフルーツ。
「こちらも旬です。夏場は南アフリカ産のものとなります。柑橘系は冬場が一番おいしいものが作られるので。こちらも洋菓子コーナーのグレープフルーツジェリールビーともなっています。」
他には・・・バナナはエクアドル産。
「本日はエクアドル産のものですが、フィリピン産のときもあります。日によってこのどちらかとなります。」
・・・吉田さん、ありがとうございました。
明治10年(1877年)三代目・大島代次郎氏は、まだ日本には出回っていなかった海外のフルーツに目をつけた人物です。
当時、横浜などには食料補給のために外国船がよく寄港していました。
そこで代次郎氏は港に出向いて、船員さんの食料としていた食材の中にあった果物に着眼、船員さんに「果物を売ってくれないか?」と掛け合い、バナナやパイナップルを買い取ることに成功しました。
「千疋屋はよい値段で買ってくれる」と評判になり、お店まで売りに来てくださる人が出てきました。
それ以降、徐々に扱う商品を増やしていき、輸入物を店頭に並べるようになりました。
上は日本橋本店の奥に掲げられた中村不折(慶応2年【1866年】ー昭和18年【1943年】の書です。書にもあるとおり、三代目・代次郎氏と親交あったものとされています。
中村不折は洋画家・書家。京橋八丁堀、現在の中央区湊の生まれ。
夏目漱石「吾輩は猫である」の挿絵画家としても知られています。
左の画像をご覧ください。筆跡は新宿中村屋さんの「中村屋」のロゴに現在も用いられています。
併せて、ロズマリからお知らせ。
中央FM「Hellow! RADIO CITY 」月曜お昼の番組・中央区観光協会特派員「大好き!中央区」3月13日(月)の放送はロズマリ2回目の登場です。
千疋屋総本店さんの記事第3弾(2月2日)「併せて紹介 月替わりのエトセトラ」について語ります。
お聞きいただけますと幸いです。
中央FMさんのホームページはこちら ⇒ http://fm840.jp/
メインストア(果物・花販売部)
日本橋室町2-1-2
日本橋三井タワー 1階
03-3241-0877
営業時間 10:00~19:00
元日を除き無休
千疋屋総本店さんのホームページはこちら ⇒ http://www.sembikiya.co.jp/