3月24日、東京管区気象台より、気象庁生物季節観測情報のひとつ「シロツメグサ開花」発表。(北の丸公園)
浜離宮恩賜庭園内の内堀広場ではまだ目立ちませんが、延遼館跡地では、シロツメグサの背丈も大分伸び、群生が見られます。
別名クローバー。
葉は3小葉の複葉が基本で、時に4小葉やそれ以上のものもあり、ヨーロッパでは、3つ葉のクローバーはキリスト教の三位一体の象徴で、4つ葉のクローバーはマルタ十字に似ていることから、幸運や幸福のしるしとされます。
アイルランドでは、毎年3月17日の聖パトリックの日には、シンボルカラーのグリーンやシンボルの3つ葉のクローバーデザインの衣裳や小物を身に着け祝う習わしがあります。
「詰め草」の名は、江戸時代にオランダから長崎に輸入されたガラス製品の梱包材にこの草を乾燥したものが用いられていたことに由来するとされます。
根粒菌の作用により窒素を固定する故、地味を豊かにする緑化資材にも用いられています。
宮沢賢治が童話「ポラーノの広場」で "つめくさの灯り" と表現したシロツメクサ。
近づいて見ると、小さな蝶形の花を下から順に毬のように咲き上げる様は、羽が生え揃い始めた鳥の雛の頭の様です。