今東京でもっとも旬な場所、4月20日にグランドオープンしたGINZA SIXです。初日のピーク時には入店2時間待ちだったとか・・241店舗もあるそうなのでお店はゆっくりと楽しむことにして、今日やってきたのは観世能楽堂です。観光バスの発着所にもなっている三原通に面した入り口横に能楽堂の案内があり地下3階まではエスカレーターです。
ガラス張りの開放的なエントランスにはお祝いのお花があふれ、来場者を能役者の方々が迎えてくださいます。20日の開場から5月6日まで開場記念の特別公演が続きます。今日は若手の方々による演能で能「乱」、狂言「蝸牛」、仕舞「高砂」、半能「石橋」とお祝いの演目が並びます。私はお能はちょっとご無沙汰していてほぼ2年ぶりです。何しろ謡を聞いていると眠ってしまい、満足に最後まで聞いていたのは数えるほどで、何となく罪悪感がありました。今回宗家が「能は気楽に眠りもまたよし。眠るのを楽しみに能楽堂にいらっしゃる方も実はいるのです。健康な人が謡を聞いているとバイオリズムが安定して眠くなるそうです」と日経にお書きになっているのを読んですっかり安心。安心したのがよかったのか全く眠くならず、2時間を楽しみました。開場記念公演なので来場者の素敵な御召し物を見るのも楽しみの一つ。眼福。眼福
26世宗家の開場前のインタビュー記事で「観世が銀座に還ります」とありました。「江戸時代現在の銀座1-2丁目に観世の屋敷がありました。1633年に三代将軍家光から約500坪の屋敷を拝領し、明治維新で慶喜公に返上するまで236年間預かっておりました」とのこと。早速、嘉永期の地図を京橋の江戸グラン内の中央区観光情報センターで見せていただきました。
現在の銀座1丁目から2丁目辺りの地図から嘉永期の古地図が現れます。かなり拡大すると「ありました!」「観世太夫」の表示が見えます。写真も撮らせていただきましたのでご覧ください。そういえば確か現在の「銀座ガス灯通り」は平成16年までは「観世通り」でしたね。定例の「観世会能楽講座」の他に出勤前の1時間で学ぶ「朝イチ能楽サロン」なども企画中とのこと、「銀座に還った」観世能楽堂を楽しんでみませんか?
観世能楽堂 中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階
チケット等のお問い合わせ 観世会事務所 03-6274-6579