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初めての「写経」―奈良まほろば館

[滅紫] 2017年4月14日 18:00

共通の知人が亡くなった後、友人の一人は毎週1巻ずつ般若心経を納経した。1年間。

 

1年後に聞き「そういう悼み方もあるのか」と若かった私はとても素敵に思ったものだった。その時から〇十年、HPで見つけて申し込んでみました。初めての「御写経」体験です。場所は奈良県のアンテナショップ、日本橋にある「奈良まほろば館」の2階です。

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定員20名ですが、満席。吃驚したのは若い女性が殆ど。「写経」ってシニア層のイメージありませんか?講師は薬師寺執事の生駒基達氏です。「般若心経」「父母恩重経」から選ぶことができます。「写経」といえば「般若心経」のイメージが強いので私は「般若心経」に。輪袈裟を着け、薬師三尊に礼拝、般若心経を唱和すると、いよいよ写経です。ちょっと緊張します。「一筆で3-4文字ずつ書いてください」お手本を下敷きにして「写す」のですが、墨の含ませ方が足りないのか一文字書くともうかすれます。ここで読書用メガネを忘れたのに気が付きました。用紙が重ねてあるので下のお手本の文字がよく見えず、何回かひっくり返すことに。そのうち調子が出てきて墨つぎもスムーズになったと思ったらおしまい。「もう一枚書くと巧くかけるのに・・」書いている間は「正確に綺麗?」に没頭。全く雑念無。40分弱ですが、その間何も考えず書くことに集中。これぞ「無心の境地」です。「お写経」終了後に生駒執事の法話、今日のテーマは「釈迦降誕」お釈迦様の「お涅槃」(没年)ていつかご存知ですか?お誕生の花祭りはご存知の方も多いと思いますが、クリスマスは日本中知らない人はいないのに、考えてみれば不思議なことですね。お教えしましょう。(ナンテ偉そうに言っていますが恥ずかしいことに私も初めて知りました。)バレンタインの翌日、2月15日です。覚えました!生駒執事の軽妙な語り口で前世の釈迦の話、「鹿の王」「捨身餌虎」など伺い、昔の記憶がよみがえりました。まほろば館を出ると雨になっていましたが、何だかとてもすっきりした気分です。

 

奈良まほろば館では「万葉古代学」「まほろばソムリエの深イイ奈良講座」など年間約180の文化講座を開催しています(かなり先の講座も満員御礼に)。この「写経教室」もその一つで連続講座ですが1回だけの受講も可能です。お申し込みはHPからになっています。定員20名なのでご興味のおありの方はお早めに。今回の講師をされた生駒執事は薬師寺東関東別院潮音寺の住職も兼務されており、このお寺、東関東大震災による液状化現象で甚大な被害を受けその修復費用の寄付金募集をされています。

詳細はhttp://choonji.blogspot.jp/

指定寄付金になっています。

 

「写経教室」5月9日 6月12日 19時~21時 3000円 写経道具は貸していただけます。