最近、街中でときどき見かける「春の土用(の丑の日)」と言うフレーズ。
「土用」って丑の日にウナギを食べる真夏じゃないの?と不思議に思って、調べてみました。
この「土用」、中国の「陰陽五行思想」に由来するもので、年に4回、各季節毎にあるそうです。立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を「土用」と言い、忙しい時期で新しいことを始めるのを控え静かに過ごし、次の季節へ移るための調整期間の意味合いがあるとか。
さて、今年の場合、5月5日が立夏なので、4月17日から5月4日が春土用となります。
確かにこの期間は「5月病」のタイミングで、朝夕の寒暖差もあり、心身の不調を訴える時期なので、昔の教えが現代にも活かされていますね。
だから、こんな時こそウナギを食べて元気をつけるのかと思いますが、実は五行思想では丑の日にウのつく食べ物が良いのは夏の土用で、春の土用には「戌の日にイがつく白いもの」が良いそうです。
カレンダーを見ると春の土用期間の戌の日は4月29日のみ。
「イのつく白いもの」って何でしょうね。イカとか?
築地に行ってイカのお寿司をいただくのが良いのでしょうか。
でも、やっぱり土用ってウナギ。結局私は、お気に入りの銀座8丁目にある本店の老舗の鰻屋さんに出かけました。
ちなみに、今年の春の土用には、丑の日が4月20日、5月2日の2回あります。
大型連休、どこも人で一杯でしょうけれど、区内の老舗の美味しいウナギを食べ比べたり、築地で白いものを食べたりと、春の土用を楽しむのもおすすめです。