「新富座こども歌舞伎」は、明治時代に栄えた東京一の劇場「新富座」の名を冠し、平成19(2007)年の春に大都会の地芝居として旗揚げされました。今年は10回目の例大祭公演となり、5月5日のこどもの日に鉄砲洲児童公園に特設舞台を組み、"鉄砲洲稲荷神社・奉納歌舞伎"として野外公演にて催されました。
演じるのは中央区在住の同公演が卒業公演となる新中学1年生3人と小学生22人が出演しました。演目は「口上」に始まり、「寿式三番叟」・「菅原伝授手習鑑」・「元禄花見踊」・「白浪五人男」の豪華4本だての華やかな舞台でした。
また、幕間には「富くじ大会」も行われ、協賛の企業等から数多くの賞品が提供されました。最後は、出演者全員が舞台に勢揃いし「新富座こども歌舞伎」の会の諸河代表による御礼で終演となりました。
好天に恵まれ、野外の舞台で見事な子供達の役者ぶりが繰り広げられ、大勢の来場者を魅了しました。今後とも活動を続け、貴重な伝統芸能を伝承していってほしいと強く思いました。