5日に毎年GWの時期に行われる湊一丁目の鐵砲洲稲荷神社のお祭りに行きました。鐵砲洲稲荷神社の起源は平安時代初期に遡るということで何度かの遷座ののち、明治初年から今の地にあります。江戸時代、この辺りは江戸湊として各地から廻船が着き栄えたところで船乗りの信仰も集めていました。また境内には区内で唯一の富士塚があります。富士山を信仰対象とする富士講というのが江戸時代に流行り江戸を中心に各地で築かれました。昨年から続いていた社務所の建て替え工事が終わり、富士塚のまわりもきれいに整理されました。子供の頃は自由に登れた記憶があるのですが、今は普段は登れないようで残念です。因みに7月1日富士山の山開きの日は登れるようです。
境内には神楽殿があり、剣舞の披露や北海道函館から来られた「松前神楽」の奉納をやっていました。普段は接する機会がないだけに新鮮な気分となりました。前日前々日には神輿が氏子の町会のある新橋演舞場や歌舞伎座のほうまで巡行しました。
さて、例年だと神楽殿で行う新富座こども歌舞伎が、10周年ということで隣接の鉄砲洲公園で新たな演目を加えて公演が行われ、たくさんの方が観に来られていました。天気がよく30度近い気温の中、着物を着て暑いだろうなぁと思いつつ、子ども達は大きな声で元気よく熱演していました。中央区は江戸歌舞伎ゆかりの地なので、これからも続けていってほしいと思います。