浜離宮恩賜庭園の花木園では、シラン(紫蘭)が見頃を迎えています。
群生する様は見事な景観を演出しています。
シランはラン科シラン属の宿根草。
ラン科の中では、丈夫で育て易い品種のひとつの由。
春先、地下に連なった偽球茎からササのような葉茎を伸ばし、5月頃、先端に赤紫色の華麗な花を、下向きに閉じ加減に数輪咲かせます。
タネからも増やし易いため、育種家により、新種の花づくりも盛んのようです。
花が白い「白花紫蘭」、唇弁の先端に口紅を塗ったような「口紅紫蘭」、花弁が唇弁化した「三蝶咲き」、斑入りの「覆輪紫蘭」等々が作出されています。
地下部は生薬で、「白及根」と呼ばれ、止血、消炎の薬効があるとされます。