京橋3丁目にある東京国立近代美術館フィルムセンターの7階展示室では、現在、人形アニメーションという分野を切り拓いた持永只仁氏(1919-1999)の事績を紹介する企画展が開催されています
開催期間は5月13日(土)から9月10日(日)までです。
開館時間は、11時から18時30分まで(入室は18時まで)で、毎週月曜日は休室日です。
日本に国産アニメーション映画が誕生して一世紀だそうです
持永氏は、日本における人形アニメーションの創始者であると同時に、中国においてもアニメーションの製作を指導され、後の中国動画界をリードする多くの人材を育てられました
この企画展では、実際にアニメーション映画製作に使われた人形や、持永氏の創作ノート、作業記録ノート、絵コンテ、脚本等が展示されており、人形アニメーション映画草創期の大変さや先駆者たちの映画製作にかけた情熱を感じることができます
1秒間に24コマの撮影が必要とされ、それを人形や風景を少しずつ動かしながら行い、15~20分の映画の製作に、撮影だけで40日間を要する()など、根気と集中力の持続を要求される作業を、製作者たちが黙々と続けられたことを知り、本当に頭が下がる思いでした
会場では、持永氏製作の作品映像も流されていて、現代のCGとは違った、優しく温かみのあるアニメを楽しむことができます
この展覧会期間中のイベントとしては、持永氏に関するトークイベントや特別上映会が予定されています。詳しくは、同センターのHPでご確認ください。
なお、このブログで紹介させていただいた人形の画像、持永氏の創作ノート、ちらし等の画像につきましては、同センターからお借りいたしました。
ご協力ありがとうございます
日本アニメーション映画製作の草創期を知るよいチャンスです
撮影に使われた、保存状態のよい人形を見ると、なつかしい記憶がよみがえる方もいらっしゃると思います
是非この機会に、京橋のフィルムセンターにご越しください
東京国立近代美術館フィルムセンターのHPはこちら ⇒