数多くの名所、旧跡、名店を持つ中央区。各々の場所やそれぞれを結ぶ道路の夜を明るく照らすのが、時代とともに顔を変えていく街灯です。大通りだけでなく、商店街や歴史ある通りには、オリジナル街灯も見られます。
今回は現在の中央区の通りを照らす街灯たちを一部ですが写真で紹介します。
中央通りの幾何学的なアーバンデザインの街灯に比べ、それに交差する外堀通りはアナログ的電灯がモチーフになっています。
平成も昭和もシンプルなデザインの街灯です。
晴海通りは、大きく分けて銀座側と築地側で異なる2種類の街灯が見られます。
東京駅から相生橋に至る八重洲通りの街灯と、新橋演舞場界隈の街灯です。
みゆき通りの街灯の上には鳳凰が飛び立とうとする金色の像があります。これは「みゆき通り」という名称と関係があります。みゆき通りという名前は、その由来に諸説ありますが、この道が明治期に作られたことを考えると次の説が正しいようです。それは、明治天皇が海軍兵学校への行幸の際や浜離宮をご利用の際に、この道を行幸路とされたため、「御幸通り」と呼称されるようになったというものです。そして、陛下の格式を示すため、この通りの街灯だけに金の鳳凰が飾りつけられたといいます。
あれ、銀座すずらん通りの街灯って、昔は四角くありませんでした? 晴海通りを隔てて南西に伸びるのがすずらん通り、北東方向に伸びるのがガス燈通り。私はガス燈通りの街灯が好きです。
ソニー通りも並木通りもレトロなデザインの街灯を使っています。いいですね。
人形町通りはAを基本に数本おきにBが立っています。
人形町通りの人形町交差点より北側はCの街灯です。交差点の東側から浜町の金座通りが右の街灯です。
人形町通りから明治座に至る約400メートルが甘酒横丁です。中央区を通る蔵前橋通りにはもう一種類似たようなデザインの街灯が見られます。
※次回は「橋の街灯」をお送りします。お楽しみに!