浜離宮恩賜庭園の花木園、延遼館跡、中の御門付近の3個所で約1000株と聞く、ハナショウブが見頃を迎えています。
ハナショウブは初夏、梅雨の中でも、しっとりとした風情に包まれ咲き誇ります。
野生のノハナショウブをもとに、交配され、改良され、数多くの品種が育成されてきた古典園芸植物のひとつとされます。
一般的には、原種の特徴を強く残す長井古種の他、江戸系、伊勢系、肥後系に大別され、花色も、白、桃、紫、青、黄と豊富で、絞りや覆輪など濃淡や模様の入り方も多彩で変化に富みます。
尚、アヤメやカキツバタと似ていますが、ハナショウブは花弁の基部に黄色の目形の模様があり、白色の目形の模様があるカキツバタや、網目模様があるアヤメと区別できます。