富士登山のシーズン到来。
江戸時代の享保期に富士信仰が盛んになると、江戸を中心
に富士講が拡大し、俗に「江戸八百八講、信者八万人」と
言われました。この隆盛を受けて、誰でも富士参拝が
出来るように江戸市中に富士山を模した富士塚が多数築造
され、庶民から「お富士さん」と呼ばれ親しまれました。
現在、中央区に残っている唯一の富士塚は、
鐵砲洲稲荷神社の境内にあります。
※富士塚には、登らないようにしてください。
天保期の江戸市中稲荷番付では、西之方の大関になる
名所です。昔は海沿いにあり、付近の眺望は、浮世絵になる
ほどでした。
江戸に暮らす人たちの信仰・関心を集め、現在も脈々と
受け継がれています。
◆鐵砲洲稲荷神社
東京都中央区湊1-6-7