甲子園の終わりとともに今年の夏も終わったーと思っていたら厳しい残暑が続いています。「ガラスの仮面」展が始まりました。2012年に49巻が発行されてからファン皆が待ち焦がれている続巻がなかなか出ないままになっているあの「美内すずえのガラスの仮面」です。「連載40周年記念」とあるのを見て、もうそんなに経っているのかと今更のように北島マヤと姫川亜弓の「紅天女」をめぐるこの演劇漫画にはまってしまった時間を思い出しています。連載開始は1976年、累計発行部数は5,000万部を超える大ベストセラーです。アニメ化も'84年の日本テレビから始まり、テレビ東京、テレビ朝日と続き、玉三郎さんや蜷川さんが舞台化、更に劇中劇となる「紅天女」は何と新作能にまでなっています。展覧会の入り口には「一ファンより」と書かれた札のついた紫の花が飾られファンを「なかなかやりますね」と「にこり」とさせます。北島マヤをひそかに応援する「紫のバラの人」から公演ごとに贈られる花には「一ファンより」と書かれているのです。会場には漫画原画や創作ノート、舞台化された時の衣装など約400点が展示され年代層も様々な女性ファンが食い入るように見ています。読んでいくうちに私も忘れていた細部を完全に思い出しました。美内先生、早く続きを描いてください。
「ガラスの仮面」展 松屋銀座8Fイベントスクエア
9月4日まで 10時―20時 入場料一般1000円