今年の夏は天候不順で、蝉の鳴く期間も短かったような気がします。それもあってか、表題の晴海橋の下を通る屋形船の写真をなかなか撮る機会に恵まれませんでした。
春海橋は春海橋梁という産業遺構の貨物線鉄橋と平行に走っています。この貨物線は、JRの越中島駅と晴海埠頭を結んでいましたが、平成元年に廃止になり、鉄道線路は全て撤去されてしまいました。 しかし、唯一残されている遺構が、このアーチ橋であり、「湾岸エリアの発展を見てきた貴重な遺産」と言われています。
この下を流れる運河は晴海運河(または春海運河)であり、この川の下流に架かる大橋も晴海大橋であるが、この橋は、春の字を使う春海と表示されている。また、この橋は中央区の晴海、勝鬨、築地、銀座と江東区豊洲・東雲を結ぶ「晴海通り」が通っている、中央区と江東区の区界でもある。
中央区の湾岸エリアで発展を続ける晴海・月島地区の高層ビル群、廃線アーチ橋である産業遺産、東京の夏の夜を彩る屋形船を見ることができ、また名前の面白さ(春海と晴海)を感じることのできる場所として、特に黄昏時期にお勧めである。