9月2日は、語呂合わせ(「くじ」)で、「宝くじの日」です。
椙森神社では、くじの日に当たる9月2日(土)の10時3分(「「とみ」」)から「富塚祈願祭」が行われました。
富塚は、大正9(1920)年に建立されましたが、関東大震災によって倒壊しました。その後、氏子の人々は有志を募り昭和28(1953)年に再建されたのが、今の富塚です。この富塚は他に類を見ないと言われ、日本で唯一のものだそうです。祈願祭は昨年から始まったそうですが、雨の中を氏子の方々を始め、多数の人々が参拝しました。富塚での祈願と共に、本殿前では御神酒をいただきました。
社務所前には、御朱印や御守護・富久當籤入れ等を求める人の行列ができていました。
椙森神社は遠く一千年の昔、江戸が武蔵野の原と言われた時代の創建だそうです。江戸時代には江戸三森の一つであり、江戸三富の一つにも数えられる程の数多くの富籤が興業された事が、記録に残されています。また、五代目 柳家小さん師匠の噺『宿屋の富』では、この椙森神社や宿屋の場所が馬喰町である事が語られています(湯島天神を舞台とする噺もある)。 今日では宝くじの元祖として当神社の「富塚」を、多くの人々が心中祈願をしているようです。