初代中村吉右衛門を顕彰し芸を継承するために始まった「秀山祭」は今年で10回目。
ゆかりの演目が揃う九月歌舞伎が1日から始まっています。
今日は昼の部、「幡随長兵衛」を当代の吉右衛門さんが演じます。「人は一代、名は末代」の名台詞で単身旗本水野十郎左衛門の屋敷に赴く長兵衛が何とも潔くていつ聞いても痺れます。「毛谷村」(「彦山権現誓助剣」)は菊之助のお園に染五郎さんの六助。臼を持ちあげたお園が六助の視線を感じて恥じらうところが何とも可愛く、客席から笑いが起きています。
夜は吉右衛門さんがこんぴら歌舞伎の第一回目(昭和60年)のために松貫四の名前で書いた「再桜遇清水」(さいかいさくらみそめのきよみず)「清玄・桜姫もの」で歌舞伎座では初めての上演で、楽しみです。
千穐楽は25日 お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時―18時)