ここはドイツの街角? と思うのはタンネさん。 浜町で1993年にオープンしたドイツパンの専門店です。赤と白を基調にした二階建て、入口にはゼラニュームが咲いて、清潔感あふれる店内には50種類の南ドイツのパンとお菓子が並んでいます
社長の佐藤由木子さんにお話を伺いました。 24年前、梱包会社をされていた先代の社長のお父さまが、仕事で通われていたドイツのパンが大好物で、楽しみに小さなお店をやりたいと始められたとのこと、当時は東京、横浜から名古屋までドイツパンを扱う店はなかったそうです。当初から伝統的な製法を守るため、招へいしたドイツ人マイスターは15名、材料を厳選し、技術を磨いて、真のドイツパン作りに取り組んでます。
ドイツパンと言うと、ライ麦の酸味がある固めのパンを思い浮かべますが、タンネさんのパンは小麦の取れる南ドイツのパン、真っ白なフワフワの物から、ほのかにライ麦が香る薄茶色のパン、ドーナッツの原型と言われる揚げパン、チーズをのせて焼いたパン、種やフルーツの入ったパン、など様々な形や色があります。
お店の一角はカフェになっていて、パンはもとより、ドイツソーセージ、ハム、チーズ、ケーキ、コーヒーも頂けます。ランチのパンは食べ放題で、たくさんの種類を試してもらえるよう小さめに作られています。ドイツ語のタンネはモミの木を意味するそうで、クリスマスに向けて名物のシュトーレンも楽しみですね。 お店の向かいには緑道が続いていて、水路だった江戸の名残が。この浜町でドイツの伝統を守る素敵なお店です。
ドイツパンの店 タンネ
月~金 8:00~19:00
土 8:45~18:00
中央区日本橋浜町2-1-5
Tel. 03-3667-0426