深夜に放送されている「さぼリーマン甘太朗」という番組、ご存知ですか?今スイーツ好きの間で話題となっているもので、原作はコミックで歌舞伎俳優の尾上松也さんが営業担当のサラリーマンに扮し、仕事は完璧にこなすもののスイーツ好きなので営業で外出する際「サボって」スイーツ店に立ち寄るという設定、毎回採りあげるお店は和洋を問わず、実在のお店です。その1回目がこの「初音」でした。私は何と奈良に住む歌舞伎メイトからDVDが送られてきて初めて知りました。
「初音」は今更ご紹介する必要も無いほどの老舗の甘味処。創業は江戸末期の天保8年(1837)「初音」という店名は歌舞伎好きの初代が「義経千本桜」に登場する「初音の鼓」から取ったというのもご存知の方は多いことでしょう。私もお店の前は何回か通ったことはありましたがお邪魔するのは今回が初めてです。自称「あんみつ評論家」の友人とランチ後のデザートに六本木から遠征!?しました。店内はどこか昭和な雰囲気でほっとさせてくれます。「あんみつ」にする予定がメニューの最初にあった「氷宇治あずき」を見つけました。「今年最後かなー」とやはりかき氷にも目のない二人、意見が一致して「宇治あずき」を。
かき氷のガラスの器も如何にも昭和初期の感じ、白玉は別な小さなガラス皿に入っています。濃い目の抹茶とあずきの甘さとのコンビネーションが絶妙であっという間に空に。お喋りをしているうちに「やはり あんみつも」とお願いすると「白蜜ですか、黒蜜にしますか」と聞かれ、そういえばドラマの中でも甘太朗が悩んで結局お替りして2種類を食べていました。黒蜜は沖縄八重山諸島産の黒糖を使用しているそうです。私たちは流石に2種類は無理なので二人で黒蜜で1個を。何も言わないのに、小分けの器とスプーンが付いてきて感激。次々とお客様が入ってきます。皆さん顔馴染のようで、TVドラマを見てやってきたのは私たちだけかしら。
甘味処 初音
日本橋人形町1-15-6 TEL 03-3666-3082
11時-20時 日祝は18時まで 無休