秋の爽やかな空気が広がってくると、町歩きも楽しい季節になってきました。
最近改めて注目を浴びているのが「日本橋地区」ですね。日本橋川に架る首都高速道路を地下に移設し、明るい日本橋の姿をよみがえらせようという積年の計画が動き始め、多くの人が期待を寄せています。
先日、観光協会の依頼で中国からの高校生の視察グループを案内しました。レクチャー会では日本橋の歴史や文化の話を大変興味深く聴き入っていました。また、実際に町を歩いて観光案内した際にもいろいろ質問を受けました。外国の人にとってもこの地区の魅力は興味が広がるようです。
その日もそうだったのですが、ぼくが日本橋でちょっとした時間があるときや、待ち合わせまでの調整を利用してよく訪ねるのが〔ミカドコーヒー〕です。二階でゆっくりと過ごすのもいいですが、ぼくはもっぱら一階のスタンディングスタイルがお気に入りです。リーズナブルな価格ですし、さっと気分転換できるところがいいですねぇ。
〔ミカドコーヒー〕は1948(昭和23)年に日本橋で開業したということですが、実はぼくは1952(昭和27)年に開業した旧軽井沢のお店の方を先に知りました。リゾート地で長く愛される旧軽店は多くの有名人も訪れたとか。ジョン・レノン、ヨーコ夫妻も訪ねたということです。「モカソフト」が有名ですね。
その後、日本橋の本店を知ってからは地元中央区ということもあって愛用しています。もちろんここでも「モカソフト」がいただけます。でもやはりコーヒーがメインです。酸味を大切にしているというとおり、どこか柑橘類のような爽やかさと花のような香りが口の中で広がります。
日本橋散歩の途中で気軽に立ち寄れるお店です。都会のコーヒーブレイクはいかがでしょうか。