日本橋「福徳の森」の薬祖神社で10月17日(火)、東京薬事協会の主催で「薬祖神祭」が開催されました。江戸時代初期から多くの薬種問屋が軒を並べ、"くすりの町"として知られる日本橋本町は、現在も多くの製薬会社が本社を置いています。
同祭は明治41(1908)年、東京薬種貿易商同業組合(現・東京薬事協会)が五條天神社(台東区)から医薬の神の御霊を迎え、同町で行った大祭が起源です。昭和4年(1929)年から同協会事務所建物の屋上に薬祖神社を造営し毎年例大祭を行ってきましたが、昨年9月に社殿は「福徳の森」に移転し、昨年に続いて同社殿での2回目の大祭でした。神社前の広場脇には会員名が書かれた多くの奉納提灯が配列されていました。
一般の参拝では近隣の会社員等が多数参列し、数人ずつが宮司よりお祓いを受けた後、無病息災を願っていました。参拝後には"参拝賞"が手渡され、その横では特設の舞台が設けられていて"祭礼ばやし"を奉納していました。
また、近くの同協会が入る「昭和薬貿ビル」では、小舟町の老舗「日月堂」のお汁粉が振舞われると共に、恒例の福引も行われ"副"を引当てた人には景品の詰まった"福袋"が配られました。
「薬祖神祭」は、1日だけで午後の数時間の間だけですが、来年も参拝して無病息災を願いたいと思っています。