人形町の刃物の専門店は、天明3年(1783年)創業の「うぶけや」。江戸時代から230年以上も続く老舗で、丁寧な応対をしてくれるので気に入っています。 小さな爪切りを買った時にでも丁寧に紙に包んでくれたのを覚えています。さて、
いつも店の前を通る時、店に入る時には看板のことについては何も気にしていませんでした。
ふと正面に二つの看板がある事に気が付きました。
上の大きな看板。
そして、その下にある看板には、何やらルビ(?)が振ってあるようです 『落款』です。落成款識(らくせいかんしき)」の略語。日本・東洋の書画で、完成の際、筆者が作品に施す署名捺印(なついん)です。
今日は、「うぶけや」さんの、店名の、『寄せ書看板』をご紹介します。説明には、
明治の高名な書家日下部鳴鶴の門下四天王が一時ずつ書いたもの。「う」=伊原雲涯、「ぶ」=丹羽海鶴、「け」=岩田鶴皐、「や」=近藤雪竹。
へえっ、そうだったんだ! いつから、こんな説明書が置かれていたか知りませんでしたが、『落款』が記されていたとは、気が付きませんでした。
旅行用に便利な「食用鋏」が展示されていました。
なかなか奥の深い、「うぶ毛」でも剃れる刃物の、『うぶけや』さんです。
詳しい事は、こちらのHPでご覧下さい。https://www.ubukeya.com/about.html