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日本橋人形町「板倉屋」

[CAM] 2017年10月 5日 12:00

http://www.nihonbashi-tokyo.jp/enjoy/gem/201201/

 

江戸時代、歌舞伎や浄瑠璃、人形芝居などで賑わった人形町。創業から百年余り、昔ながらの味を守り続けているのが「人形焼本舗板倉屋」(東京都中央区人形町2-4-2)だ。もともとは「焼きまんじゅう」という名前で、芝居見物に訪れる人たちに愛されていた。その後、初代が人形町の名前にちなんで「人形焼」と命名したという。

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 人形焼の姿は七福神。創業当時は全身像だったが、現在はお顔だけが並んでいる。布袋尊、弁財天、恵比寿、毘沙門、大黒天、寿老人、弁財天ときて、福禄寿のお顔が見えない。「うちの人形焼は6つの神様。お客様の笑顔を合わせて七福神になるんです」と話すのは、四代目・藤井雄太さん。

 

 店頭では1個から販売しており、焼きたてをいただくことも出来る。カリッとした香ばしい皮の中から、柔らかでふっくらとした餡が顔を覗かせ、独特の美味しさ。食感のコントラストに驚かされる。「翌日の味もいいんですよ」という四代の言葉どおり、一日置くと皮と餡がしっとりと馴染み、これまた優しい味わいが楽しめる。

 

 創業以来、手焼きを守り、素材も吟味してきた。きめの細かな生地は、卵黄に砂糖やはちみつなどを加えて一晩寝かせ、翌朝、メレンゲ状にした卵白と小麦粉とを合わせて仕上げている。「一晩寝かせることで、砂糖の粗い粒子が柔らかくなるんです」。餡は、十勝産のあずきとしゅまりという品種のあずきをブレンドしたもの。このほか、餡が入っていない「戦時焼」や、清流に住むことから清らかでめでたい魚とされる鮎をかたどったお菓子などもある。

 

 人形町で生まれた人形焼。七福神のお顔をありがたく眺めながらいただきたい。